金沢大などの研究グループが8日、北海道三笠市の白亜紀前期(約1億年前)の地層から、トリメニア科に属する被子植物(花の咲く植物)の世界最古の種子化石を発見した、と発表した。
トリメニア科は被子植物の中で最も原始的な品種で、南半球のオセアニア地域にのみ現存。
化石は1億年前の北半球での分布を示し、研究者は「原始的被子植物の起源を考察する上で重要」と注目している。
化石は長さ約5ミリの楕円形。
平成11年春に見つかり、その後の調査でトリメニア科に分類される種子化石と特定された。
トリメニア科植物の種子は種の皮が厚いのが特徴で、化石も特徴が一致。
国立科学博物館(東京)が標本を保存している。
トリメニア科など原始的被子植物の大半は南半球のみに分布していることから、多くの植物学者は「被子植物はゴンドワナ超大陸(現在のアフリカや南米、オーストラリア大陸などを含んだ大陸)起源」と考えてきたが、確実な化石記録は見つかっていなかった。
今回の発見は、1億年前の北半球にもトリメニア科植物が分布していたことを初めて証明するもので、金沢大理工研究域の山田敏弘講師は「原始的な被子植物がローラシア超大陸(現在のユーラシア、北米大陸)にも分布していたこととなり、被子植物の“ゴンドワナ起源説”に疑問を投げかける。かつては世界中に分布していたが、南半球だけに生き残ったことも考えられる」と推察している。
この化石に関する研究論文は5月付け英国研究雑誌「BMC エボリューショナリー バイオロジー(電子版)」に発表された。
2008年05月09日
世界最古の被子植物の種子化石
posted by そらいろ新聞特捜部 at 10:53| 生き物・生物